Technics SL-1200 rcaのリケーブル
ANIKULAPO Tokorozawa // ogawa
本日は時間外ワーク、というか完全に趣味のお話しです。
アニクラポ所沢店では日々、店舗兼工房でリングやアクセサリーの製作をしているのですが、仕事が終わった後、趣味の製作活動としてひっそりとアクセサリー以外の物を作ったり物をリペアしたりもしています。
そして、今回はターンテーブル(レコードプレイヤー)の修理をしたのでそんなお話しを。
トップの画像のものが10年以上愛用している私のターンテーブル(2台あります)Technics SL-1200MK3D です。
Technics はパナソニック (松下電器) 内のオーディオ機器ブランドでその中でもこの SL-1200シリーズ は日本のメーカーが世界に誇る不動の名機。
クラブDJ用のターンテーブルとして、世界中どこの国でもほとんどのクラブでこの SL-1200 が使用されています。
で、たしかむかし読んでた雑誌に Technics SL-1200 の特集があったなと思い、自宅の本棚を探して見つけ出したのが下の画像の雑誌 relax 。
2002年9月号なので15年前のもの。表紙絵が Chris Johanson で内容も好きだったのでとってありました。
この号は Technics SL-1200 の30周年の特集だったので今年は 45周年 になりますね。
SL-1200 は時代を追うごとに新しいモデルがいくつか発売されていて、この雑誌の特集には SL-1200 の歴史とか誕生秘話が載っていて、特に開発技術者がニューヨークのクラブに行ってDJに直接意見を聞いたみたいなエピソードが大好きです。
この特集の中には他に、『変わらないことに意義がある』という一文があって SL-1200 はモデルチェンジの際にDJたちから『変えるな』という意見が多く寄せられたなんてエピソードがあるほど完成されたプロダクトだったのです。
確かに僕が使用している SL-1200 も10年以上、家や屋外でガンガン使用していましたが機械機能的な故障は一切なし。
ただ、1点だけ難点があるのです。
それはケーブルが本体に直結していて交換が難しいということ。
オーディオ機器ではある程度のクオリティーの機材であれば電源コードからケーブルまで付け替えが出来る仕様になっているのですが SL-1200 ではそれができず、経年でケーブルの接触不良が起きる場合があります。
私の SL-1200 もRCAのプラグの接触が悪い時があり、この際なんで交換しよう!と思ったのです。
ここからは修理の様子です。
今回はRCAケーブル (通称 赤白コード) の交換。
上が今まで付いていた純正のケーブル。下が交換用のケーブルです。
プラグは右が純正、左が交換用。
- ケーブル: MOGAMI 2549
- プラグ: REAN NYS373
コードはターンテーブルの下、本体内部から出ているのでまずは分解。
基盤についている赤と白のケーブルを交換します。
丁寧にハンダを除去して
新しいケーブルをハンダ付け
カバーを戻して
はい完了!
良いものはしっかり手入れして、長く使いたいですね。
ケーブルの交換で音質も若干クリアになったような気がします。
テクニクスのターンテーブルを使用されている方、リケーブルオススメです。